作品をとおして                                                   

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音楽の聞こえる絵画

私は、音楽を聴きながら制作しています。特にジャンルはなく、なんでも聴きます。(クラシックからパンクまで)

「共感覚」という言葉があります。 

絵を見ながら音楽が聞こえてくるような感じがするという、一つの感覚から別の5感を刺激するという

感覚です。私は私の絵から音楽が聞こえてくるような感覚を味わって頂きたいと思います。

また、音楽の世界には「恋愛」を歌った曲も数多く存在します。しかし日本画の世界は、そういったコンセプトは

少ないように思います。しかし、人間の感情が思いがけず大きく動くのは、恋愛の一つの特徴です。



私には、たくさんのミュージシャンやダンサーの友達がいます。

その友達は、美術モデルをして生計を立てている人も多いので接触も多々あります。

また、私の個展で演奏していただき、絵と音楽のコラボレーションを楽しんでいただく事もあります。

そんな人達に、私は多くのインスピレーションをもらうのです。

彼らは自分の人生に信念を持ち、音楽を楽しんでいます。

そんな彼らの音楽への愛情が画面で表現できたら、と思います。




女性から見た女性像〜白夜シリーズ〜

私の描く女性は私自身であり、また、人間の共通する気持ちでもあります。

そして「人は一人では生きられない」という現実から、他者をイメージする華や蝶を描いています。

私自身も多くの人達に囲まれ、成り立っているのです。

そして、「白夜」と銘打っている理由は、「白夜」は普段夜暗くて見えない自然形態をあらわにするという特徴があります。

普通では表面に出てこない女性の深層心理をあらわにする意味で命名しました。

私は女性なので、男性の目にはなれません。

女性ヌードを通して、私は自分自身の「女性としての感情」を表現しています。

銀箔を一面に貼っていますが、「銀」とは「女性原理」を示すものです。

その中でうごめく女性の裸体。

そこには言語はなく、ただ擬音語しかないと私は思います。

言葉にすると、「女性の感情」が表現できないのです。

女性の心の奥からのうめき声を、私の絵から感じていただければ、幸いです。




融合への切望

好きな相手と同化したいと思ったことはありますか?

相反するものは、激しく惹かれ合います。磁石のS極とN極、男と女など。

私は、「融合への切望」を描くときには、「何か一つ足りない」感を大切にしています。

「何か一つ足りない」と、人は自然に足りないものを求めます。

その飢餓感が切望となって、融合を求めるのです。

それは、激しい恋愛かもしれないし、母親の愛かもしれません。

私は卒業制作の時に、このコンセプトを考えました。

そして、この「何か一つ足りない」飢餓感は、画面を超えて、空間までにも広がっていく事が分かりました。

大きな2枚の絵を制作し、相反する色、形などを意識して制作しところ、2つの作品の間にも磁力が生まれ、お互いを必要とする作品が出来ました。

現在では、1枚の絵の中に「租」と「密」を相反するものとして描いています。